英国、コロナパンデミックに関連した犯罪多発

著者:大澤史來

英国は1月早々、3度目のナショナル·ロックダウンに踏み切った。今月5日から始まったロックダウンは2月のイースター·ホリデーが終了するまでとされていたが、正確な終了日程は明確ではない。

5日の時点で英国内の新たな感染は6万人を超え、死亡者も830人に大幅に増えている。幼稚園と一部の大学を除き、全ての学校も閉鎖されることになった。

ロンドン市内の病院も患者数が増え収容が困難になり、去年5月に特設された4,000人収容可能なナイチンゲール病院も再び利用されることになった。

パンデミックに伴い新たな手口の犯罪も起きている。英国詐欺情報局 (the National Fraud Intelligence Bureau)によれば、コロナ関連詐欺による被害総額は1ヶ月に80万ポンド(約1億1千円)にも及び、医療関係者や行政職員を装い、主に高齢者から騙し取っている。

ロンドン郊外在住の92歳の女性は、医療関係者に装った30代の男性にワクチンを提供すると誘われ、160ポンド(約22,500円)を支払い偽のワクチンを打たれた。

その他には個人の携帯番号やメールアドレスに英国歳入税関庁を装い、税金未納により罰金を課せられると脅し、個人情報や銀行口座の詳細を聞き出すというものだ。歳入税関庁はホームページでこのような犯罪に気をつけるように国民に呼びかけている。

個人の携帯に送られてくるメッセージ:リンクはクリックしないように

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