英国と欧州連合の新たな関係の始まり

著:大澤史來

今月31日午後11時(ベルギー時間零時)、英国は正式に欧州連合から離脱し、その歴史的瞬間を迎える。

前日の30日午前中、欧州連合のリーダーによって著名された離脱後の貿易協定が空輸により英首相の元に届いた。英国下院は9時半より審議され、2時半過ぎに521票対72票で可決され、午後3時より上院で審議を行い、可決。その後、エリザベス城によって裁可され、法案は成立された。

今回の審議の中でもスコットランドや北アイルランドの議員は強く離脱を反対している中、労働党党首、キア・スターマー卿は「全く合意がないよりはましである。」とこの協定に支持。また、保守党で前首相だったメイ議員は、「自分の協定の方がこの協定よりももっとましだった。」とも語っていた。

1973年に欧州連合に加盟して47年。2016年6月の国民投票以降、3年半の離脱プロセスと1年間の移行期間を経て、2020年の終わりと共に正式に離脱する。

この離脱が正しい選択だったかはまだしばらく結果はでないであろうが、国民投票という民主主義に則ったやり方で英国は自らの運命を決めたのである。

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