英国:ロックダウンの段階的緩和
著者:大澤史來
2月22日、英国政府よりイングランドにおける4段階のロックダウン緩和対策が発表された。
対策本文はこちらから(英語)
https://www.gov.uk/government/publications/covid-19-response-spring-2021/covid-19-response-spring-2021-summary
去年12月上旬から行われている英国内のワクチン接種は順調に進んでおり、その効果のお陰なのか、英国内の感染者と死亡者数は減少傾向にある。
現在英国内で第一回目のワクチンを接種した人数は2,300万人以上、第二回接種は約1,400万人とされる。英政府は4月15日までに3,200万人に第一回接種実施をする計画。
ロックダウンロードマップ
1ーその1
3月8日から学校や大学は再開となり、生徒たちは直接対面式にの授業に戻る。高等教育学校と大学の生徒は週に2度の割合でコロナ検査、また、教師にも定期的な検査を行い、菌の拡散を防止。
同じ世帯同士、または異なる世帯から1人までとの交流を屋外でおこなう事ができる。養護施設の人々は定期的な訪問を許される。
その2
3月29日からは2世帯または、6人までのグループが屋外で交流する事が許される。
ビジネスや運動に関しては、屋外で行えるテニス、バスケットボール、プールが再開できる。
旅行や移動に関しては、3月29日で「ステイホーム」のルールは終了するものの、まだ多くの規制があることも忘れてはいけない。そのため、在宅はできる限り続け、外出は極力避けるように。
2ー
4月12日
日曜必需品以外の店舗が再開、美容室やネールサロンも再開。公共の図書館やコミュニティセンターも開く事ができ、室内ジム、プール等の施設も使用可能になる。動物園やテーマパークも再開。そのほかにキャンピングサイト、旅行宿泊施設は、異なる世帯と共有しない事であれば可能。レストランやパブ等はソーシャルコロナ規制を守り、屋外での営業となり食事と飲み物を必ず客は席について注文しなければならない。
葬儀は30人までが出席でき、結婚式、披露宴、通夜などは15人まで。
3ー
5月17日
屋外でのほとんどのソーシャルディスタンスが解除されるが、30人以上の交流は違法となる。
屋外の劇場、映画館の再開が認められ、パブやレストランの屋内営業、映画館や児童施設、宿泊施設、習い事、運動教室等が再びオープンされる。小規模スポーツイベントも再開。葬儀同様に結婚式、披露宴、通夜の参列者数も30人までが可能となる。
4ー
6月21日
すべてのソーシャルディスタンス解除を予定。ナイトクラブ、大型イベントや公園の解除予定。
これまでの英国におけるロックダウンの経緯
2020年3月23日から7月4日 1度目のロックダウン(段階的な解除計画を経て8月1日に完全解除)
2020年11月5日から12月2日 2度目のロックダウン
2020年12月20から2週間(感染数の多いロンドン、他の地域ごとにロックダウンのような規制)
2021年1月5日から3度目のナショナルロックダウンが始まる。
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